白菜の基礎知識

 

漬け物の具材といえば、大根、きゅうり、なすなどもありますが、最も定番となっているのはやはり白菜かもしれません。値段も手頃な白菜はおいしいだけではなく、野菜としての栄養分も豊富に含まれています。

 

白菜にはビタミンC、カリウム、食物繊維、カルシウムが含まれており、特にビタミンK、葉酸が多くなっています。他にもアブラナ科の辛味成分であるイソチオシアネートも含まれています。又、がんを抑制する微量元素モリブデンや、特殊成分ジチオールチオニンも含んでおり、その栄養分は実に豊富です。

 

ビタミンKはカルシウムと骨の形成を促進する成分で、骨粗しょう症予防に効き、葉酸はビタミンB群の一つとして、赤血球の形成を助け、妊娠中の胎児の正常な発育を助けます。妊娠初期に葉酸不足になると、二分脊椎症など胎児の神経系障害の発生リスクが高くなるとされているので、葉酸不足には特に注意が必要なのです。

 

ビタミンCは皆さんがご存知の通り、美肌効果があり、免疫をアップして風邪の予防にも役立ちます。もちろん食物繊維も豊富ですから、便秘の改善や大腸がんの予防につながります。

 

カリウムには、利尿作用や余分な塩分を体外に排出する作用があるので、高血圧予防やムクミの防止にもなります。イソチオシアネートは活性酸素を消去することで、DNAの損傷を抑制し、がんの原因になる酵素の働きを阻害します。

 

又、血液をサラサラにして血栓の予防にもなり、抗菌作用によって腸内の食べ物の腐敗を防止して便臭を低減します。こうしたいろいろな効果がありながら、可食部のカロリーは生100gが14kcal、茹でた100gが13kcal、白菜塩漬け100gで16kcalというダイエット食で、どんどん食べたいものです。