健康的な漬け物にするコツ

 

白菜の漬け物は確かにおいしいのですが、ややもすれば食べ過ぎになることもあります。又、塩分の取り過ぎにつながることもあるので、それを気にしている人も多いかと思います。そこで減塩タイプの浅漬けも紹介しておくことにしましょう。

 

浅漬けは日持ちはしないのですが、少ない塩でも漬けられるので、漬け物としては減塩になり、さらに塩を2%~1.5%に減らせば、かなり効果があると思います。漬け物は水分が抜けてしんなりしているので、サラダより多くの量が食べられて、栄養や食物繊維もしっかり摂れますし、低カロリーで満腹感もあるので、減塩した白菜の浅漬けはピッタリでもあります。

 

減塩すると漬け物として物足りなくなるのでは、と心配になるかもしれませんが、そんな時は少し冷やして食べるといいでしょう。もともと人間の舌は、同じ塩分濃度なら冷たいものほど塩辛く感じるといわれています。塩分を控えめにしても、少し冷やす(5度前後)ことで味が濃くなり、更には浅漬けに多く含まれるリンゴ酸も冷やした方が美味しく感じられるのです。これにレモンや少量の酢を加えて漬けるのもお勧めで、こうすることで塩分を控えても滅菌効果があります。

 

殺菌については、漬ける前に軽く湯通しして雑菌を殺す方法もありますが、この時は長い時間だと栄養分が溶け出すので注意が必要です。塩は精製塩より天然塩を使うといいでしょう。精製塩は塩化ナトリウム99%ですが、天然塩は海水を煮詰めて作ります。これは甘味の塩化カルシウム、酸味の塩化カリウム、苦味の塩化マグネシウムも含んでいるので、漬け物に使うと味がまろやかで、ミネラルが豊富なので、相対的にナトリウムの摂取量も減らせます。